寝かせることも必要

日常の悩みと行動

悩み:話を聞けなくなっている人への説得の仕方。
行動:一晩寝かせる
解説:対立の仲裁に入ることがあります。
大抵の場合、どちらかの主張が凝り固まっていて、頑として譲らない。ことが多いです。
冷静に話を聞ける。話を聞いてお互いWINWINになる改善策を出せる賢い人もいます。そういった人はそもそも対立という選択を取らないのですが。。

さて、おおよそ主張が強い方は、ご自身が根拠に納得できていないことが多いです。
よく聞いてみると、上司からの命令だったり、多数決の結果だったり、自分が腹落ちしていないことを代行者として主張しています。
代行者に選ばれた人は、論調や話し方でNoという意見もYesと押し通したことがある人が抜擢されます。
そのような状況で抜擢されている場合、ご本人が腹落ちしていなくとも主張を通すことが目的となっており、話にならないことが多い。主張が支離滅裂なことが多いです。
頭が固くなってしまっている状態。箱に入ってしまっている状態。などと言えます。

そういった場合は、こちらからの、いかなる提案も聞き入れてもらえません。
低姿勢で話を聞こうにも主張を通すただ一点に意識が向いているため、主張が遮られていると匂いを感じた瞬間に強硬姿勢になります。
傾聴力を発揮して、相手の姿勢を伺い、溜まっているものを吐き出させようとしても、その狙いを相手が主張を遮るためと察してしまえば終わりです。

結論としては、寝かせます。

主張をしている時は、ただ穏やかに話を聞きます。
お茶など出してもいいかもしれません。できるだけ、主張を話すだけ話させ、満足してもらいます。
聞いたその日は、こちらからは主張はしません。
「なるほど、そうなんだね。言い分ももっともだね。なるほどよく気がついたね。」と同意を繰り返します。
「結論を出す前に、よく考えさせてもらいたいから少し時間をもらっていいかな。」

と時間を確保し、一晩寝かせます。
相手は、話したことで自分が抱えていた焦りや不安、苛立ちを発散させています。
その上で一晩寝かせ、改めて話をされたら、責任は既に手放していることを実感できるわけです。

自分はやるだけやった。話すだけ話した。それでもダメだというなら、もうダメなんだろう。
相手が時間をかけて考えた以上、自分も時間をかけて問い返さないといけない。
おそらく、根拠を整えていて、長期戦になるかもしれない。
自分がそこまで納得できていないことに、そんなに時間はかけられない。
依頼者に何か言われたら、いうだけいったけど、ダメだったと伝えよう。

という言い訳をプレゼントしてあげましょう。

一日〜二日、または週末。という時間は、一旦気持ちをリフレッシュさせて落ち着くにはちょうどいい時間です。
耳まで真っ赤になって主張してくる時は、一旦落ち着いてもらうことが重要ではないかなと思います。

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